[支援団体] …… 

〜少子化の時代に〜

守っていきたい子供会

子供会会長  椎野 登喜子

 

 私ども家族が、見花山に居を移したのは、平成18年4月。息子がやっと一歳の誕生日を迎えたばかりで、覚束ない足取りで散歩を始めた頃でもありました。整備されたニュータウンの一角にある見花山は、近隣の公園を結ぶ緑道があり、かりん公園があり、子供たちが安全に遊べる場所が自然の中にある事が何より有り難く、子育てには恵まれた環境だなというのが、最初の印象でした。
 見花山に移る以前は横浜市内に暮らしておりましが、道が狭く、急な坂道は階段ばかりで、ベビーカーでの移動は大変でした。もし見花山で育児を始めていたら、ベビーカーの散歩も辛いもの(笑)ではなく、楽しい時間であったろうと、改めて感じたものです。
ご近所の方もとても親切に声をかけて下さり、また緑道清掃などを通して知り合った方からも気軽に子供に話しかけて頂き、アドバイスを頂いたりと、まさに地域の方々あっての子育ての日々であり、その頃も今も感謝の思いでいっぱいです。

 悩み多き!?育児の日々も終え、子供も晴れて小学校へ入学。入学と同時に子供会の存在を知り即入会。昨年度と今年度は役員を務めさせて頂くことになりました。
 現在、子供会では、新入生歓迎会・七夕&バーベキュー会・ハロウィンパーティー・クリスマス会・卒業生を送る会と年度を通して5つの行事を行っております。それぞれの会に相応しい内容にするにはどうしたらよいか?子供たちが楽しめるゲームはどんなものにしようか?と毎回役員みんなで悩み!?ながら考え、実施していく行事ですが、子供たちの心からの笑顔に出会い、私たち自身が子供たちから多くのエネルギーと喜びを与えてもらっているように感じています。

卒業生を贈る会のボーリング

 昨年度からは、卒業生を送る会に「ボーリング大会」を取り入れました。家族でボーリング場に足を運ぶことはあっても、大勢の子供たちで体験する機会はあまり無いものです。子供たちは点数を競いあい、時に互いのフォームを笑いあったりと、大いに盛り上がりました。

 また今年度は、初めて「夏休み工作教室」を自治会館で行いました。見睦会会長さんのお知り合いに環境にやさしいおがくずで作った粘土を使って多様な工芸作品を作っている方がいらっしゃるとご紹介頂き、それでは是非にと、夏休みの一日を使い教えて頂く機会に恵まれました。子供たちは一人一人皆真剣に作品に取り組み、充実した夏休みの時間を過ごす事ができました。余談ですが、わが子はここで作った作品を堂々と夏休みの一研究として学校に提出しておりました。(苦笑)

「夏休み工作教室」〜もくねんさんより〜

 秋になり、11月の30周年記念には、タイムカプセルを計画、取り上げて頂き、祝賀会でのタイムカプセル披露となりました。子供会の会員の枠を越え、見花山に住む全ての子供たちへ呼び掛け、多くの子供たちからの「未来の自分へのメッセージ」を預かるという大変幸せな機会を頂きました。祝賀会では、3名の児童による「未来の自分への手紙」が読み上げられましたが、その一つ一つに未来の自分への逞しいメッセージが込められ、聞いている私たちも胸が熱くなる思いでした。10年後の子供たちに親世代である私たちは何ができるでしょうか?

タイムカプセルに入れる
「自分宛てのメッセージ」を披露

 昨今の少子化、子供たちを取り巻く環境の変化に伴い、子供会の存続・活動そのものが成り立たなくなってきている地域も少なくないと聞きます。残念ながら、見花山子供会も同様の問題を抱えていると言わざるを得ません。見花山子供会は子供たちのためにも、地域のためにも存続を守っていきたいものですし、いかねばならないものと思います。地域の方々のお力をお借りしながら、保護者の私たちも協力し合いながら、子供たちの心に残る子供会活動を続けていけるよう努力していきたいと思っております。見花山40周年記念式典で開かれるタイムカプセルが、多くの成長した子供たちの笑顔と共にある事を願ってやみません。

 見花山に住む子供たちが30周年記念で植樹したかりんの木と共に大きく大きく成長していきますように・・・。見花山が、子供たちにもお年寄りにも全ての人に暮らしやすい地域でありますように・・・。見花山と見花山子供会の更なる発展を心より祈念しております。

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