「青年部ってなんですか?」
かりん公園での各種イベントの際に、若いお父さんを見かける度に入部の勧誘をしています。が、この質問が出てくると、答えるのは結構難しいです。
ザックリ言うと「村の青年団」ですが、やや違う部分もありますので、私なりに「見花山30歳時点の青年部」を紹介・記録しておきたいと思います。
(前部長の小山茂さんが紹介している部分は割愛します)
****************** 見花山青年部「共和国」の概要 ******************
国民 (部員とも言う)
見花山の各種行事への参加、特にスタッフとして参加することが好きなメンバーが集まっています。「見花山のファンで青年の心意気有る者(成人)」以外の資格要件はありません。
現時点の人口(=部員)は83名。見花山在住で無い方も数名います。部員以外に、「俺は青年部員ではない」と言いながら何時も行事に参加している『隠れ青年部員』も数名存在し、部員と一緒に楽しく活動しています。
年齢は30代から70代ですが、50代でやっと中堅です。40代だと「若い衆」と呼ばれます(呼ばれた方は「オレのことか?」と戸惑います)。ここ数年で30〜40代が増えており、限界集落化をまぬがれています。
因みに、国の褒章を受賞しても部内では尊敬されません。尊敬されるのは「酒を飲まない人(=飲酒を我慢し軽トラの運転を買って出る人)」です。
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青年の心意気があれば実年齢は関係無し
産業・経済
漁(=地引網・釣り)にも出かけますが、主な産業は飲食業(=夏祭り等での売店)です。
夏祭りでは、焼き鳥・タコ焼き・綿菓子・ポップコーン・かき氷・焼きそば(焼きそばは婦人会と共同運営)です。食材を厳選し、手間を惜しまず、一生懸命作ります。家庭では「お爺様」と大切にされている人も、青年部では若い衆と同様に働いています(コキ使われているとも言います)。高齢部員のボケ防止への「若い衆の配慮・愛情」の現れです。
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売店での青年部メンバー
(売るよりも消費する方が多い?)
「夏祭りを盛り上げよう・来て頂いた方に楽しんで貰おう」と皆思っています。売店運営は重労働ですが、「夜店が早く閉店するとお客さんが楽しくない」との思いから、最後の最後まで閉店しません。夏祭り当日は、会場設営・運搬・売店運営等で、部員は朝から夜まで約12時間働きますが、人件費は激安です。夏祭りで部員が得られるものは労働の喜び、お客さんの笑顔、および焼き鳥等のつまみとビール・酒だけです。
平成25年度の夏祭り2日間では、約40人のスタッフでビール42ケース(約1千本)を費消しました。汗だくになり一日中働くので、これだけ飲んでもトイレに行くことは殆どありません。因みにメンバーのビールへの拘りが強く、青年部では偽造通貨(発泡酒等)は流通させない決まりとなってしまいました。
国会 (定例会とも言う)
3月の総会以外に、5月・7月・9月に自治会館で定例会を開催しています。定例会では、議論百出・延々と協議・・・ということは殆どありません。「長々話すな(=早く終わらせて懇親会に移行しろ)」という無言の圧力もあり、短時間で終わります。懇親会(飲み会)に移行してからの方が色々なアイデアや意見が出てきます。
その他、自治会イベント後の「反省会」にも皆積極的に参加しています(呼ばれなくても行きます)。反省はしませんが反省会は大好きです。
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売店スタッフとして参加
する青年部員の子供達
その他の「お国自慢」
自治会行事(夏祭り、芋煮会、どんど焼きなど)では、各自が頼まれなくても設営準備・運営等の作業に取り掛かります。集合時間は朝8時と伝えていても、7時半には何人かが既に作業を始めています。行事の準備に関しては、作業要領が体に染み付いている人が多く、説明無しでもドンドン作業を進める一種のプロ集団です。
また、子供に優しい集団という特徴もあります。地引網は青年部員だけのイベントではなく、子供達の為のイベントです。青年部の運営する売店では『キッザニア』状態で、小中学生のスタッフを受け入れています。彼ら彼女らは、自称「未青年部(未成年部?)」を名乗っているようです。子供と一緒にイベントに参加するお父さんを常に募集しています。